人様の役には立つまい雑文ブログ もはや趣旨すら何処へと
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時は昼過ぎであった。
とある町の定食屋で、常連客のひとり――今年から社会人の仲間入りを果たした、まだ少年の面影を残す青年が、なじみの店主の生姜焼き定職に舌鼓を打っていた。
「やっぱり大将の生姜焼きはうまいや。おばちゃん、おかわり!」
青年が元気よく言うと、寡黙な店主とは裏腹の人懐こい笑みを浮かべた中年女性が、彼のもとへと歩み寄っていった。
「よく食べるねえ、もう二十歳過ぎてるんだろ? 二十歳過ぎると、胃が縮み始めるっていうけどねえ」
店主の妻はほがらかに笑いながら、青年の椀を持って厨房に引っ込んでいく。
「働き盛りだもん。あと二杯は食うぜ」
「ははっ、そりゃそうだ。でないと、そのピカピカのスーツが泣いちまうってもんさね」
婦人の返しに、青年は歯を見せて笑った。
……と、そのときである。
定食屋の引き戸を開いて、新たな客が入って来た。
とある町の定食屋で、常連客のひとり――今年から社会人の仲間入りを果たした、まだ少年の面影を残す青年が、なじみの店主の生姜焼き定職に舌鼓を打っていた。
「やっぱり大将の生姜焼きはうまいや。おばちゃん、おかわり!」
青年が元気よく言うと、寡黙な店主とは裏腹の人懐こい笑みを浮かべた中年女性が、彼のもとへと歩み寄っていった。
「よく食べるねえ、もう二十歳過ぎてるんだろ? 二十歳過ぎると、胃が縮み始めるっていうけどねえ」
店主の妻はほがらかに笑いながら、青年の椀を持って厨房に引っ込んでいく。
「働き盛りだもん。あと二杯は食うぜ」
「ははっ、そりゃそうだ。でないと、そのピカピカのスーツが泣いちまうってもんさね」
婦人の返しに、青年は歯を見せて笑った。
……と、そのときである。
定食屋の引き戸を開いて、新たな客が入って来た。
「……らっしゃい」
厨房とカウンター席の間は、調理をしながら店内の様子を見ることができるよう、ガラスで仕切られている。ガラス越しに新たな来客をちらりと見て、店主は低く言った。
店内に入ってきたのは、浮浪者さながら、小汚いなりをした男だった。服は泥で真っ黒に汚れ、顔を覆う長髪はぼさぼさでフケがある。飲食店の内で、あまり見たくはない様相をしていた。
男は無言で、カウンター席の青年の後ろに座る。そして……
「……とうとう来たな」
そう、小さく言った。
青年はその声に、定食に付いていた香の物をつまむ箸を止めた。
「……なんだって?」
誰にも聞こえないほど小さな声で、言葉の応酬は始まる。
「気づいていないのか」男は言った。「貴様、それでも……」
「なんのことだい?」
「つまらん冗談はよせ。貴様は気づいているはずだ」
「……ふん。だったらどうだっていうんだ」
「奴ら……〝インフ・ル・エンザ〟の力は強大だ。今までとは次元が違う。世界を蹂躙せしめたあの勢力はやっかいだ。……さすが〝ニューエイジ〟と呼ばれるだけはある」
「それがなんだっていうんだ。この地には僕等がいる。奴らの好きにはさせない」
「ふん。口だけにならないよう、せいぜい気張ることだ小僧。ここを守れるのは、最早私と貴様、そして数人の同士だけなのだから」
「僕だってニューエイジだ。年寄りには負けないさ」
「……次の戦場で見せてもらうぞ。貴様の力……」
最後にそう言い捨てて、男は立ち上がる。
注文を取りにきた婦人に断って、彼は店を出て行った。
「……なんだったのかねえ、あの人」
「さあ?」
青年は軽く答えた。
青年と男の会話を、ガラス越しに聞いていた店主は一言。
飯を炒めながら、言った。
「……始まる、か」
----------------------------------------------------------------------------------------------------
某掲示板とかで見る邪気眼SSって、難しいね。
えー、まあ、そんなわけで、ついにキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
ですね。新型インフルエンザ。……地元にご降臨いたしました。
なんかね、ニュースとかで見るだけじゃそれほどでもなかったけど、いざそうなってみると、ちょっと怖いです。
で、今日あたりからマスクショック、もしくはマスクパニック始まるかなあ、って思ってたら、全然そんなこともなかったです。これからかな?
人づてに聞いた話では、新型のウイルスは古い世代のウイルスで、ある程度の年齢の人なら抗体を持っているのだとか。言われてみれば、感染者の多くは若い世代の人たちなんですよね。
それに、早期治療すれば治るとも聞きます。麻生さんがCMしてました。
でも……ちょっと緊張感は持ったほうがいいかも。
厨房とカウンター席の間は、調理をしながら店内の様子を見ることができるよう、ガラスで仕切られている。ガラス越しに新たな来客をちらりと見て、店主は低く言った。
店内に入ってきたのは、浮浪者さながら、小汚いなりをした男だった。服は泥で真っ黒に汚れ、顔を覆う長髪はぼさぼさでフケがある。飲食店の内で、あまり見たくはない様相をしていた。
男は無言で、カウンター席の青年の後ろに座る。そして……
「……とうとう来たな」
そう、小さく言った。
青年はその声に、定食に付いていた香の物をつまむ箸を止めた。
「……なんだって?」
誰にも聞こえないほど小さな声で、言葉の応酬は始まる。
「気づいていないのか」男は言った。「貴様、それでも……」
「なんのことだい?」
「つまらん冗談はよせ。貴様は気づいているはずだ」
「……ふん。だったらどうだっていうんだ」
「奴ら……〝インフ・ル・エンザ〟の力は強大だ。今までとは次元が違う。世界を蹂躙せしめたあの勢力はやっかいだ。……さすが〝ニューエイジ〟と呼ばれるだけはある」
「それがなんだっていうんだ。この地には僕等がいる。奴らの好きにはさせない」
「ふん。口だけにならないよう、せいぜい気張ることだ小僧。ここを守れるのは、最早私と貴様、そして数人の同士だけなのだから」
「僕だってニューエイジだ。年寄りには負けないさ」
「……次の戦場で見せてもらうぞ。貴様の力……」
最後にそう言い捨てて、男は立ち上がる。
注文を取りにきた婦人に断って、彼は店を出て行った。
「……なんだったのかねえ、あの人」
「さあ?」
青年は軽く答えた。
青年と男の会話を、ガラス越しに聞いていた店主は一言。
飯を炒めながら、言った。
「……始まる、か」
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某掲示板とかで見る邪気眼SSって、難しいね。
えー、まあ、そんなわけで、ついにキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
ですね。新型インフルエンザ。……地元にご降臨いたしました。
なんかね、ニュースとかで見るだけじゃそれほどでもなかったけど、いざそうなってみると、ちょっと怖いです。
で、今日あたりからマスクショック、もしくはマスクパニック始まるかなあ、って思ってたら、全然そんなこともなかったです。これからかな?
人づてに聞いた話では、新型のウイルスは古い世代のウイルスで、ある程度の年齢の人なら抗体を持っているのだとか。言われてみれば、感染者の多くは若い世代の人たちなんですよね。
それに、早期治療すれば治るとも聞きます。麻生さんがCMしてました。
でも……ちょっと緊張感は持ったほうがいいかも。
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